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それはやっぱり君でした。

第4章 迷いと決断



*のどかside


傷ついた顔をする二宮くんを
私は放っておけなかった。


気がついたら私は
二宮くんを
後ろからだきしめてた。



泣いたのは、
なんでだかわかんないけど
二宮くんのことが
大好きだからってことは
なんとなくわかった。



好きだから。

好きだから。


気持ちが溢れちゃうよ....




「ちょっ.....のどかちゃん?」



二宮くんがめずらしく
あまり余裕のない声を出した。



『....いっ...行かないでっ...』




叶わないなんてわかってる。

二宮くんのキスにだって
意味はないんだって
わかってる。


だけど、うそでもいいから。



もう少しだけ
好きな人といっしょにいたい。





二宮くんは黙っている。

私の大好きな背中からは
優しく体温が伝わってくる。




ずっと好きだった。

とても、好きだった。


でもそれは
テレビの中の人だからだって
思ってた。



でも本当に会うと
こんなに愛しく思ってしまう。


好きで、好きで、たまらない。



私なんかが二宮くんに
釣り合うわけないのに。



それなのに離したくない。


私は、二宮和也っていう人に
恋をしているから。





もう、隠せないよ....




『........二宮さん。』





「........なんですか」



抱きしめる力を強くすると
二宮くんの鼓動まで
聞こえてきそうだった。





『.......私、二宮さんのこと』




二宮くんが顔を後ろに向ける。



その横顔はずっと遠かった。

でも今は手をのばせば
届くんだ。






『好きです.....!!』


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