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それはやっぱり君でした。

第4章 迷いと決断



二宮くんは、優しい笑顔で
私を見つめる。


そんな顔でみられたら、
おかしくなっちゃうよ....



『なんでって?....うーん。
なんででしょ(笑)』




「.......ええっ.....」



いつもそうだ。
大事なことは全部曖昧にして
きれいにかわしていく。




『とにかくさ、寝なさいよ。
あなた病人なんですから。』




「ねっ...ねれるわけ
ないじゃないですかっっ!
二宮さんがい...」












なに?





なにが、起こったの?










唇に、やわらかい感触。


目の前には、目を閉じてる
きれいな顔。



なんでこんなに、優しい?














とっさなことで
私の体はまったく動かない。




二宮くんがゆっくりと唇を離す。


伏目がちに唇を離す彼は
もうどうしようもないくらい
かっこよくて。






二宮くんの瞳が
まっすぐ私を捕らえる。





そしてあの、
ニヤッとした笑い方をする。



『寝なきゃいけないのに
わーわー騒ぐから
いけないんだよ?』









私の頭、
もうパンク状態なんですけど....





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