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それはやっぱり君でした。

第4章 迷いと決断







「....んっ.........」


あ、寝ちゃってたんだ、私...


冷えピタの冷たさがおでこに伝わる。


布団はなんの乱れもなく
きれいにかかっていた。


「めずらしー(笑)」


寝相の悪い私は
布団がちゃんとしたまま
起きるなんて考えられない。



私は壁にかかっている
時計を見る。


夜の12時を少しすぎた頃だった。




「んー....寝ちゃおー.....」



そんな独り言をつぶやきながら
反対方向をむいた。



















「...................ええっ.......」













そこには、
ベッドに腕を乗っけて
その上に頭を乗っけて
顔は見えないけど
寝息をたてて寝ている、
ひとりの男。










頭がうまく回らない。


いや、回って欲しくない。


誰かなんて、
顔を見なくたってわかる。






でもその事実を
受け入れてしまうのは
あまりにも......怖い。









なんで。

なんでこの人が。



なんで私の部屋に?





なんで勝手に入ってるの?





なにしに、きたの?








「.......いやぁっ...........」



わけのわからない気持ちが
悲鳴となって
唇から落ちた。









その人が、
こっちに顔を向けた。











「んぁ........起きた?
どうですか。具合のほうは。」





目をこすりながら
平然とした態度で言った。









「二宮さん.......
なんで、ここに.......」










二宮和也が、また、現れた。



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