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それはやっぱり君でした。

第3章 交わっては、いけない。



私はうまく回らない頭で
懸命に今どうなっているのか
考える。



二宮くんの視線は
一回もずれることなく
私の両目を見つめている。



私は息を飲んだ。


あまりにも綺麗な瞳だった。




身長、低いと思っていたのに
私なんか簡単に
見下ろされてしまう。



その見下ろす瞳が..
すごく、色っぽくて。



私は軽いめまいを覚えた。




『俺が...』


二宮くんが低く、
甘い声で話し出す。



その声に私が弱いこと
知ってるの?








『俺が、このままあなたに
キスしちゃったら
どうしますか?』



いつもみたいに、にやっともせず
二宮くんが真剣な表情で言う。




.......キス?

キスって...あの..キス?



キス.......って!!




「ちょ!
な、なに言ってるんですか!!」




二宮くんが
鼻がくっつきそうなくらいまで
顔を近づけて来る。




なんでこんなに近づいて
平気なの?この人は!!


私は思わず目をつぶってしまう。





『質問。答えてないですよ?』





「へっ.....」



めちゃくちゃだよ、そんなの!!


答えられるわけないでしょ!?



だって、二宮くんに
キスなんかされたら....





「わ、わかりません....そんなの....」




どうなっちゃうかなんて、
わかんない。









『じゃあ、してみますか?』


「な、なに言って...
ちょっ....二宮さん?!」





彼が顔を少し傾けて
私の唇に近づいて来る。



私はぎゅっと目をつぶった。






二宮くんが、私にキス?







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