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それはやっぱり君でした。

第3章 交わっては、いけない。




*のどかside


戻ってきてくれた二宮くんと
手をつないで部屋に戻った。

なんか、恋人みたいで。


私は勝手に顔を赤くした。



『顔、赤すぎですから(笑)
ほら、座って。』



二宮くんは
私の部屋のキッチンで
水道をひねりコップに水を入れた。


まるでここが自分の家みたいに。




そのコップを持って二宮くんが
私のところに来る。



『ほら。飲んだほうがいいですよ?』



二宮くんが
完璧なアイドルスマイルで
私に笑いかける。



そんな顔されたら、
どうしていいかわかんないよーっ!



私の心臓は、もうパンクしそう。



でもその心拍数とは裏腹に
まぶたは重くなっていた。


同時にあくびも出る。



『ほら、やっぱ眠いんでしょ?
早くねちゃえばよかったのに
なんで外出ちゃったの(笑)』


「そっ、それはっ!!....」





言えない....

いってほしくなかったなんて
言えるわけない....




その時二宮くんが
にやっと笑ったのが見えた。


二宮くんが、なんか企んでるとき
する、あの表情。



『ああーっ、のど渇いた!
のどかちゃん、
俺も水くださいー!』



...なんか
わざとらしいんですけど?(笑)




ちらっと二宮くんを見ると
こっちを上目遣いで見ていた。


そんなふうに頼まれたら
断れません!!(笑)






私はキッチンにコップをとりにいく。


ちょっと小さめのコップだった。



「二宮さん?こんなコップだけど
いいです.....あれ?」




さっき二宮くんがいたほうを見ると
そこには誰もいなかった。





どんっ





次の瞬間、私は
いつの間にか後ろにいた
二宮くんに壁際に
押さえつけられていた。



いわゆる....壁どん。




二宮くんの目が
あまりにも色っぽい...

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