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それはやっぱり君でした。

第3章 交わっては、いけない。







キス、されちゃうの?
















〜♩




二宮くんの
ポケットに入っていたスマホが
鳴り出した。




彼は私からゆっくりと離れた。




びっくりした....けど



なんか、さみしいのはなんで?




いや、じゃなかったよ....










二宮くんが電話にでた。



『....もしもし?』




二宮くんの電話している表情。


当たり前のことだけど
なんか、嬉しく思えた。



電話してるところなんて
見たことないから。



二宮くんの表情が
一瞬曇った。





『.....なに?』










『...うん。
や、今は...友達と飲みに来てる。』



...え?







『え?今からですか?....わかった。』







私は、呆然と立ち尽くす。


今の人は、誰?

どうして嘘ついたの?



私といることは
ばれちゃいけないんだよね?






じゃあ、さっきのキスは
嘘のキスってことだね?





『ごめん。のどかちゃん。
俺、行かなきゃいけない
とこがあるんで。』




なにも言わない私は、
あなたの目に
どう写っているのかな?







あのキス、
されなくてよかったはずなのに



してほしかったかもなんて....
私って、バカかな?











ドアがしまっても
私は彼を、追いかけなかった。

















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