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それはやっぱり君でした。

第3章 交わっては、いけない。





また、二宮くんに助けてもらった。


二宮くんがふうーっと
一回ため息をついた。






二宮くんが
また前みたいに、
私のとなりにしゃがむ。



ふわっといい匂いが
私の鼻をくすぐった。




なんで、
こんなに助けてくれるの?



私じゃなくても、助ける?



女のコは、みんな助けるの?






『勘違いしないでくださいよ?
俺はああいうやつが
嫌いなだけですから』



優しく微笑みながら
私の頭をなでてくれる。


その顔は、
ずーっと見て来た
テレビ越しの笑顔よりも
何倍もすてきで。かっこよくて。



ずーっとずーっと
好きだったのに
二宮くんがこんなにも
優しい人だなんて
知らなかった。





好きなのに、遠かった。


好きなのに、知らなかった。





こんなの、ずるいよ....





こんなの、好きになっちゃうよ。









届かなかったのに、
今手を伸ばせば彼はいる。



















気づいたら、
二宮くんに抱きついていた。












こんな二宮くん、反則だよ。









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