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それはやっぱり君でした。

第2章 消えぬ思い


やっと仕事が終わり、
久々に相葉さんと飲みに行く。


相葉さん行きつけの店は
おしゃれではないけど
アットホームな優しい雰囲気の
相葉さんらしい店だった。



雅「ごめんね?急に誘っちゃって。」


相葉さんが手を合わせて謝る。



「別にいいよ。俺も暇だしね。」


でもほんとはわかってる。

相葉さんがただ俺と
飲みたかったわけでは
ないことくらい。



何十年も見てきてるから、
わかる。


相葉さんが真剣なときは
目の奥の力が違う。





運ばれてきたビールを飲みながら
相葉さんが衝突に切り出した。


雅「昨日、はるなちゃんと寝たの?」



「.....っはい?」



思わずビールを
吹き出しそうになった。



相葉さんはしっかりと
俺のほうを向いて聞く。


雅「だから、
昨日ははるなちゃんと寝たの?」



「.....まあ..そうですけど。」



なんでそんなこと、
聞く必要がある?


俺は一気にビールを飲み干す。



炭酸が、のどをしびれさせた。




雅「そっか。」



それだけ?何が聞きたいんだよ。



「何なんですか、一体(笑)」



相葉さんが一瞬沈黙する。

彼の沈黙ははっきり言って怖い。









雅「最近、他の女のコと
出会ったりした?」






......なんで。



「なんで....ですか。」






雅「ほんとになにも
聞いてないんだね」



相葉さんが
俺から視線をそらし
まっすぐ前を向く。






俺、なんかしたのか?



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