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それはやっぱり君でした。

第2章 消えぬ思い


*のどかside


あの夜、私の大好きな二宮くんに
出会ってから
あっという間に一か月が過ぎた。


どうしてももう一度会いたくて
あの道をあの時間に
歩いてみたりした。


普段は通らない道だったから
通ればまた会えるかもしれないと
思ったけど
あれから二宮くんが現れることは
なかった。



私は高校生だけど一人暮らしだ。


中学三年のときに、
ささいなことで親と大げんかし、
高校生になったら
一人暮らしをはじめようと決めた。


自分でこつこつ貯めてきた
わずかな貯金と荷物だけをもって
家を飛び出した。


住む場所は
友達の家が不動産会社で
とびきり安い部屋をさらに安くして
売ってくれた。


それからは高校に行きながら
バイトしてお金を貯め、
じーちゃんとばーちゃんが
時々送ってくれる仕送りで
なんとかぎりぎり生活している。




そんなくるしい生活の
支えになってくれたのは嵐だった。

彼らの笑顔をみていると
本当に励まされた。


なかでも二宮くんの
とろけそうな笑顔を見ていると
本当に幸せな気持ちになれた。




その二宮くんに、会えた。


でも、もうきっと私の前に
彼が現れることはないだろう。


そう、わかっていても
なぜか会えるような気がした。



なんでだかはわからないけど。


そんな気がした。







「会いたいなあ....」





この気持ちは、なに?
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