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それはやっぱり君でした。

第2章 消えぬ思い




「んーっっっ....」


目を覚ますと、もう朝だった。



俺のみぎどなりは
シーツがしわになってて
誰かが寝ていた形跡がある。



はるな、もう起きたのか?

まだ、朝早いっていうのに。




スマホを見るとメールが入っていた。

はるなからだ。


ーーーーーーーーーーーーーー

和くん、おはよう。


今日は
早く出勤しなきゃいけないから
先に行ってます。

昨日、明日は大丈夫なんて
嘘ついてごめんね。



朝ごはん、作っといたからね!


ちゃんと食べなきゃダメだよ?



じゃあ、いってきます


ーーーーーーーーーーーーーー



あいつ、明日は大丈夫だから
気にしないでって
言ってたじゃねーかよ...

嘘だったのかよ..


自分の気の使えなさに
嫌気がさす。


俺のこと、
心配してくれたのだろうか。


だから昨日、嘘ついたのか?


ほんとは帰りたかったのに、
泊まってくれたのか?





そもそも俺は、
なんで昨日はるなを抱いた?




あの子を忘れるため、だろ?




俺ってサイテーだな....






こんなときでも、思い出すのは
あの子の顔だなんて。



「会いてえなあ.....」



口からすべり落ちた、一つの言葉。










誰に?



もちろん、はるなに、だよな?

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