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【最遊記】金色の向日葵

第10章 踊り子の誕生


「お疲れさま!雅!」
「お疲れさまでした。」
「ありがとぉ…なんか照れちゃうけど。」
「なんかさ、すっげぇあいつら雅の事連れてこうとしてたんだぜ?」
「そうそう、…んで、悟空が止めたんだけど」
「押しきられそうになったんですよね?」
「でも三蔵が止めてくれたから!」

そう言うと雅の脇から悟空は顔を出して三蔵に声をかける。

「ありがとうな!三蔵!」
「うるせぇよ。それに俺は何もしちゃいねぇ。俺に着いてくると決めたのは雅だろうが。」
「…でも確か雅って『三蔵や皆と』って言ってなかったか?」
「えぇ、僕もそう聞きましたが。」
「どっちでも良いじゃんか!これからも雅が一緒ってのは変わらないんだから!」
「そうですね。」
「そういや、それ。付けてたんだな。」

悟浄は雅の胸元を指差しネックレスを指した。目を細めながらも小さく頷くと雅は話し出す。

「三蔵は来てくれないって言ってたから。これ付けたら皆一緒に居られるでしょ?それに、もし外しちゃったらまたつけるのに苦労しちゃうし…」
「まぁ、次また付けれねぇようなら俺か八戒が付けても良いし。な?」
「えぇ、そうですね。」
「…もしかして……気…利かせてくれた?」
「遅っ!!!!雅チャン、案外鈍かったりする?」
「え…あ……そうなんだ…」
「まぁ、そんなところも雅の良い所って事ですね」
「なぁなぁ!何の話だ?」
「雅は天然で可愛いですよって事です」
「そうだな!雅の事俺も好きだぞ?」

そういいて相変わらずの笑顔を見せた悟空。こうしてこの夜も過ぎて行った。

「……さてと、今日は皆1つずつベッドがありますからね。ゆっくりと寝られます」
「確かに!どれく位振りだろうなぁ!」
「フッカフカのベッドー!!」
「ただ、後は誰と誰が組むか…だな…」
「そうですね…」
「雅は誰と寝たいですか?」
「わ…たし?」

雅は八戒に突如話を振られた。同様を隠せないでいた雅に悟空は思いっきり手を上げる。

「はいはぁい!雅は俺と寝る!!」
「一緒にって言っても同じ部屋てだけですよ?」
「俺は1人で1部屋使う」

そういってふいっと顔を背けた三蔵。
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