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【最遊記】金色の向日葵

第2章 出逢い


そしてこの日、夜寝る前にまたもやひと騒動があった。ベッドが足りない。布団やソファを足せば4人は寝られる。しかし、ベッドとソファを取り合っている。

「俺もベッドがいい!!!!」
「抜かせ、このサル!」
「出来れば僕もベッドがいいですが…」
「1つのベッドと1つのソファ、そして1つの布団を取り合え。」
「三蔵?」
「三蔵様は…?」
「俺がベッド以外で寝る必要があるか?」
「ずりぃぃぃぃ!!!」
「確かに、それはずるいですね…」
「じゃんけんだな」
「…お前らで取り合え」

そう言うと三蔵はさっさとベッドに入って行く。バタバタと音が鳴り響く中、雅は中に入って行った。

「あの…すごい音がしてますが…」
「あぁ、すみません。」
「ベッド…足りないですよね…私のベッドも貸しましょうか?長旅でしょうし。」
「やったー!!!ベッド率増えた…ッて、いってーーー!!」
「雅さんのベッドを奪ってはいけません。お気に為さらず」
「キュキュ―!!!!」
「ほら、白竜もベッドがいいと言ってますので誰か1人は床ですね。」
「白竜?……あの…君さえよかったら私と寝る?」
「キュキュッッ!!!」

嬉しそうに白竜は雅の元に飛んで行った。

「ちょっと待て…あいつ今雅と一緒に寝るって言ってなかったか?」
「確かに…」
「俺も雅と一緒がいい!!」
「うるせぇ!!!!」

相変わらず三蔵のハリセンが飛んでくる。静かになり、そのままじゃんけんが開催される。結果、悟浄が床で布団となり、八戒はベッド、悟空がソファとなった。

白竜は雅の元に行き、一緒に眠りに就こうとしていた。

「君…相当疲れてるね…それもそうか…あの男4人を乗せて走ってるんだから…」

そう言うと雅はそっと指で白竜の頭を撫でる。その後に羽根を撫で、手をかざす。薄い桜色の光が白竜のあたりを包み込む。

「これできっと明日には良くなってる。でも、君が元気になったら4人は行っちゃうのかな…」

そう呟きながらも、雅も白竜と一緒にすぅっと眠りに就いて行った。


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