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【最遊記】金色の向日葵

第2章 出逢い


用意をしてる間にも日持ちする甘味を出していた。

「ご飯の前ですけど…良かったら…」
「やったーーーー!!いっただっきまぁす!!!」

そうして3人は雅のだした甘味に飛びついた。その間に色々と作っていく。2人で作るとさすがに早い。おにぎりを大量に作り、おかずも炒め物、焼き物を中心に出していく。粗方出し終えた時、八戒と雅も3人と合流する。そんな中、八戒は雅に問いかけた。

「あの、不躾な質問なんですが。」
「はい?」
「もしかして僕たち、この町の皆さんに歓迎されてないのでしょうか?」
「……」
「それともよそ者過ぎて警戒されてるだけでしょうか?」
「……あの…」
「八戒、明らかにこの空気は前者だろ」
「おい、遠慮してねぇではっきり言え」
「……昔はそんな事なかったんです。三蔵法師様はとてつもなく素晴らしいと言われていたそうです。それでも、私が小さい時からいつからか魔物、獣が増えだして…それが三蔵法師一行の災いだと…隣町から来た商人も、ずっと旅をしている詩詠いも、皆そう言って行った。その為三蔵法師が来た村や町は滅びると。」
「あーらら。それは又悪評だなぁ。三蔵様ったら。」
「うるせぇ、殺すぞ」
「ここで銃ぶっ放さないでくださいね?雅さんに迷惑がかかりますよ?」
「…ッチ」
「それで?踏み入った事なんですが、あの壁の『悪魔の子』って…言うのは?」
「……」
「いえ、無理にとは言いません。」
「私の事…です。」
「…?」

その言葉を言った瞬間に三蔵の視線も雅に向いた。悟浄もまた食事の手を止める。

「へもは?雅はいいやふやよ?こうひえ、おえあはひに…」
「悟空、飲み込んでからしゃべってください?」
「……ンク、でも雅はいいやつだぞ!!こうして飯用意してくれた。!!」
「確かに。さっきまでの僕たちにしてみたら悪魔どころか天使ですけどね」
「……呼ばれる理由あるんだろ?」

そう聞く悟浄の質問に雅はまたしても口をつぐんだ。そんな雅を見かねて三蔵は大きなため息と同時に口を吐いた。

「話したくねぇならいい。お前らも聞いてどうなる。俺らが望まれてねぇならさっさと出るまでだ。」
「三蔵、そんな言い方。」
「他に何がある」
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