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【最遊記】金色の向日葵

第6章 勝負


「…それで?大会は何時から何だ?」
「ちょっと待ってください?悟空?悟浄?大会って何時から何ですか?」
「…・・・・・????」
「……おい、まさか時間知らねぇとかじゃねぇよな?」
「は……ハハハ」
「笑ってごまかしてんじゃねェぞ!!」

そう言い、半ば呆れながら主催する店に向かっていった5人。すると、もう受付を開始していた。

「あ、いらっしゃいませ。昨日はすみませんでした。」
「いえ、こっちこそ。あの時は助かったよ」
「みなさん参加という事でいいですか?」
「えぇ。大丈夫でしょうか?」
「はい、もちろん。」
「俺!!!俺食い物の方な!!!」
「ではこちらにどうぞ?」
「よっしゃ!!」

そういって3人は大酒のみの方へ、悟空は大食いの方へそれぞれエントリーを済ませた。

「では、大食いの方から始まりまして、時間は30分後からを予定してます。」
「おぅ!!なるべく早くな?!」
「悟空…」
「何?三蔵」
「……手加減は要らん。好きなだけ食って来い」
「言われなくてもおれ腹減って死にそうなんだよ…」

そう言いながらも、悟空にしてはほとんど食べていない状態で臨む事になっていた為、今はは余り動かさない方が良いと考えていた。しかし時間は時期にやってくる。

席に着き、目の前に食べ物が通されるともうすでに悟空ビジョンではキラキラとしたものに見えていた。

「それでは、ようい……始め!!」

その声と同時に悟空は両手に持って一気に食べ始める。

「悟空ーー?ゆっくりでいいんですよ?」
「八戒、あの胃袋バカサルに聞こえてねぇって…」
「はは…」

そう言いながらも誰も心配していない様子で、しかし見守りながらも楽しそうに見ていた。

「……ンク…うっめぇぇぇぇ!!!」
「フン、うまいって感じてんのは今の内だけだ…」

丁度良い具合に席が隣同士になった因縁の相手…しかし、悟空にとってはそんなのどうでもいい事だった。まずは空腹を満たしたい…それしかなかった。

見ている間に脱落者も増え、同じくして悟空の目の前には空いた皿が積み上げられていく。

「……クッ」

まだまだと言わんばかりの悟空を横目に前回優勝者である相手も限界になってきていた。

「もっとーーー!!」

無邪気に要求する悟空をしり目に1時間程で決着はついた。
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