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【最遊記】金色の向日葵

第6章 勝負


朝食を摂るべく、皆それぞれ集まってきた、

「めーしっ!めーし!」
「てめぇはそんなに食うな。」
「はぁ!?何でそんなイジメすんだよ!」
「忘れたか。嫌でも昼からたらふく食えるだろうが。」
「あ、そっか。でも今超腹減って死にそぉなんだけどー!」
「胃袋もバカだからなぁ。」
「バカバカ言うな!悟浄は脳みそまでエロエロじゃねぇか!」
「うるせぇよ!少しは黙ってろ!」

ガゥンガゥンっ!!!!

三蔵の短銃が唸りをあげる。その様子を見てハハハっと頬を掻く八戒と相変わらずキョトンとしながらも大分馴れた様子の雅。
そのまま、へへっと笑いながらも悟浄は思い出したかのように雅に聞いた。

「そういえば、雅?体痛くないか?」
「え?何で?」
「だって、三蔵サマがベッド=雅は床布団だろ?」
「きっと雅相手でも容赦しねぇだろぉしなぁ。」
「えっと……」
「三蔵?いくらなんでも女の子にはベッド譲ってあげてください?」

八戒までもがそう口添えする。それを聞いて雅は咄嗟に声を発した。

「待って?そんなこと無いよ?」
「…雅」
「だってこのままじゃ三蔵悪者だよ?」
「…いいからてめぇは黙って飯食ってろ。」

そう話す2人を見て悟浄と八戒は顔を見合わせた。

「もしかして、三蔵…?」
「雅がベッドですか?」
「…フン、床で寝られて邪魔だっただけだ。」
「まさか三蔵が、床で寝た!?」
「あの三蔵が…」

ほぉぅ…と目を見開いた2人を見て悟空は純粋にキラキラした目で問いかけた。

「三蔵が床で寝る訳ねぇじゃん!ハハハ!…あ、ベッドで二人で寝た?」

それを聞いた直後に雅は噎せ混み、同時に三蔵からはハリセンが飛び出した。

スパーンッッ!!!!

気持ちが良いほどに悟空の頭を直撃したそれは顔色1つ変えない三蔵の袂に収められる。

「悟空、それがもし再現されていたら間違いなく三蔵は悟浄化してしまいますよ。」
「俺化って。なんだそりゃ」
「間違ってない気がしますが?」
「あぁー、うるせー。」

そう言いながら三蔵は黙々と食事を摂っていた。それと同じくして雅もゆっくりとだが食べていた。
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