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Anglekam【ONE PIECE】

第8章 sunflower


「ありがとな、大切にする」
俺はサボテンが入った袋を自分の隣に置き、彼女の手を取る。
「これは俺から」
そう言って彼女に渡したのはあの時買ったひまわりとキキョウのバレッタ。

「バレッタっていうやつらしい。最近髪結んだりすること多いから買ったんだ」
「え、本当?新しいやつ買おうと思ってたから嬉しい!しかも二つも…」
「リオに似合うと思ってな。ひまわりとキキョウのバレッタだ」

俺の言葉に嬉しそうに笑うと早速ひまわりのバレッタを付け始める。

俺には使い方が分からなかったが、そこはさすが女性だ。
手早く髪をまとめるとバレッタを付ける。

「どうかな?」
結い上げた髪と付けたバレッタを見せながら彼女はそう問う。
「…綺麗だ。リオ」

俺はそう言うと彼女を抱き寄せて額にキスをする。
「ちょ、ここ外…!」
「誰もいねぇからいいじゃないか」
「もう…!」
頬をふくらませているが逃げたり、抵抗はしない彼女。

そんな彼女が可愛い。

「……あ、ひまわりとキキョウの花言葉って知ってる?」
「あー…知らねぇな」
「そっかぁ…」

残念そうにつぶやく彼女に心で謝る。



ごめんな、実はあのおやじから聞いてるんだ。
この二つの花言葉は…


『ひまわりがあなただけを見つめる、キキョウが永遠の愛なんだ。これ嫁さんにあげたら喜ぶと思うぜ』


よく彼女に自分の想いは伝えているけど
たまには花に乗せて想いを伝えるのもいいだろう。



俺は目の前にいる彼女だけを見つめて永遠に愛すると誓っているのだから。

そんな事を考えながら俺達はクロム島へと帰っていった。
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