第8章 sunflower
彼女へのお土産を買って彼女が待つ店に行くとばあさんと花の話が白熱しているのか楽し気に話す彼女がいた。
「なんだいもう戻ってきたのかい」
「ロシー?」
俺は彼女が座っている椅子に歩み寄る。
「すまねぇなばあさん。リオ、楽しかったか?」
「うん!この人花にすごい詳しくて…!」
興奮気味に話す彼女を見ると相当楽しかったのだろう。
そんな彼女を見て俺も笑みがこぼれる。
「あ、あそこにあるやつ買うことにしたの。あとで送ってくれるって!」
「あぁ、わか…」
彼女が指さした方向には大量の苗。そして何やら木箱。
全て花関連の物だろう…まぁ、送ってくれるならいいか。
彼女の荷物が届いたと知れば島の奴らが全て運んでくる様子が目に浮かぶ。
「植えるの楽しみー!」
「しばらく忙しくなるな。ばあさん、ありがとうな」
「私しゃ久しぶりに花について語れる子が来たからいいんだ」
大声で笑うばあさんに再びお礼を言い、金を払う。
「そろそろ行こうかリオ」
「うん、おばあさんありがとうございました。」
ばあさんのまた来なよという言葉に頭を下げた彼女を連れ、俺達は店を出た。