第4章 Tree dahlia※
私を抱いて
今聞こえた言葉は幻聴ではないのか
抱きしめてキスをするだけで顔を赤くする奥手な彼女から出てきた言葉。
良いのか。
本当に良いのか。
俺は恐る恐る顔を上げ、下に組み敷く彼女を見た。
彼女には俺の姿が見えないはずなのに
優しいけど強い目で微笑みながら俺を見ていた。
「好きよロシー...大好き...」
「俺もだ...ありがとう...」
俺はそう言うと再びに彼女にキスをする。
「んっ...」
最初は触れるだけ。
それを少しずつ深くしていき、舌で彼女の唇を開いていく。
俺の意図がわかったのか彼女は口を開き、俺の舌と自分の舌を絡ませようと動く。
ぎこちない動きだが、心が満たされる。
「ん...ふっ、ふぅ...」
彼女の口から漏れた声が俺の身体を熱くする。
「ぅ...んぅ...っ、ふぁ...」
しばらくキスをしていたが先程息が続かなかった彼女の事を考えて1度唇を離す。
そして彼女が着ている寝巻きのボタンに手をかける。
「あ...」
彼女から言葉が漏れたが、何も言わず一つ一つゆっくり外していく。
全てのボタンを外すと下着を身につけていない白い肌が晒される。
露になった膨らみはうっすらと血管が浮かんでいる。
そして桃色の頂き。
彼女の顔を見れば湯気が出るのではないかと思うくらい赤くしている。
そんな可愛い彼女の額にキスをすると彼女が身に着けている衣類を脱がしていく。
少しずつ
焦らず
彼女が少しでも怖くないように額や頬、唇に触れるキスをしながら...
全ての衣類を脱がせた後、俺は生まれた姿の彼女を見た。