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ノートル・ダム・ド・ヨコハマ

第3章 報復は我に任せよ、我これに報いん


「そうですね、その怪物以外に異能力者の話は無いようですが、教団の僧侶達の大半は某国の元特別部隊出身者など"改心した僧兵"と言ったところみたいですね。」
と、太宰は皮肉を言う。中原もその教団の僧侶達が凡そ僧侶とは思えない経歴である事は掴んでいたし、彼等を徹底的に叩きのめす覚悟を持っていた。

「成程。なかなかの生臭坊主達のようだね。太宰君、中原君、これは早急に片を付けねばならない件のようだ。ここから私が直に指揮を執る。君達2人は総員に備えるように伝えてくるように。ポートマフィアの全勢力を以て、彼等を見せしめにしてやりなさい。」
「「はい、首領、畏まりました。」」

こうして戦争の狼煙は上がった。後にポートマフィアの"再征服«レコンキスタ»"と呼ばれるこの抗争は、小規模ながらも、その死傷者数は2週間で700人迄に及び、教団の抵抗は激しかった。
確かに甚大な被害は与えたものの、この一件により少なからずヨコハマの街における薬物の流通量は少しずつ回復傾向に向かっていた。
そして4週間後、残すは教団の本部である山手の教会のみとなった。
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