第37章 対面
この部屋に監禁されて3日、いや4日くらい経っただろうか...
暫く開く事のなかった部屋の扉が開かれて驚きの光景を目にする。
「待たせたな。さあ、副団長様?お楽しみの時間だぞぉ?おらっ、入れっ!」
「!?」
ケニーによって部屋に放り投げられたのはボロボロで血まみれになったリヴァイだった。
「リヴァイ!!」
「さぁ、感動のご対面だぁ」
「ミ、ラ...」
「副団長様?言ったよな?憲兵に入り、俺の元で働けと。俺の物になれと?なぁ?あんたが認めないとこのドチビはどうなっちまうだろうな?」
「...」
どうすればいい?どうするべきだ...こんな時に限って頭が思考停止している...
「早く答えないと、おらっ!」
バキッ
ケニーがリヴァイを殴りだした。
また...自分のせいで死なせてしまう...大切な人を!!
「分かった!分かったからもうやめてくれ!!もうそいつには手を出さないでくれ!!」
「これで分かっただろう?俺はいつでもリヴァイを殺せる...変な気起こさずこれから俺の物として憲兵で働けよ?さて、もうこいつに用はない。おい、その辺に投げとけ。」
「はい、隊長」
「じゃあな、ドチビ」
「おい、ふざ、けるな...」
あれから俺は外に放り出され、気を失っていたらしい。
「うっ...クソッ骨が何本もイカれてやがる...」
この怪我じゃ暫く動けそうにない...
「リヴァイ!やっと見つけたぞ!何だその怪我は!」
「ミケ...お前どうしてここにいる!?」
「あー...こっぴどくやられたみたいだね...あのリヴァイがここまでやられるなんてね...」
「クソメガネ、お前まで何故」
「エルヴィンの支持でね、ミラとリヴァイを回収してこいって」
「そうか...」
「ミラと一緒にいると思ってたけど、ミラがいないのはあなたがボロボロなのと関係あるみたいだね...」
「...あいつは...ケニーと一緒にいる...」
「ケニー?」
「俺の育ての親だ。今は憲兵の対人戦闘部隊にいる...最悪の相手だ...脅威のレベルとしては俺がもう1人...いや、俺より...」
「そんな化け物に攫われて。助けに言ったらボコボコにされたってわけね」
「ああ...」
「ミラを追いかけたい気持ちは山々だけど、とりあえずリヴァイをそんなにした相手だ。エルヴィンの指示を仰ぎ立て直すしかないよ」