第33章 お出かけ2
そんなくだらない話をしてるうちにリヴァイの行きつけの店に着いたらしい。
「ここが茶葉の店か?めちゃくちゃお洒落だな。お貴族様御用達な感じすごいぞ?私みたいなの場違いだろこれ」
あまりの店の立派な佇まいに挙動不審になっていると、店員らしき男性が声をかけてきた。
「いらっしゃいませ!お久しぶりでございますリヴァイ兵士長様。あ、そちらは副団長様ではありませんか!?遠くからではありますが何度か拝見しておりました。近くで見るといっそうお美しい...」
そう言って店員は私の顔をまじまじと見てきた。
するとリヴァイが店員と私の間に割って入り、店員に話かけた。
「おい、いつものやつはあるか?」
「はい。ただいまお持ち致します」
そしてリヴァイが茶葉を買い終わり、私達は店を出た。
兵舎を出たのが昼過ぎだった事もあり、外はすっかり暗くなっていた。
「やっばり早めに兵舎を出るか泊まりじゃないと街を回りきれないな」
「そうだな。次来る時は早めに来ねぇとな」
そして私達は兵舎に帰る為馬車に乗った。そんな私達を見ている者がいたとも知らずに...