第3章 変革の一翼2
あれから私達は作戦の決行の為地下街に向かった。
「各自ターゲットが現れ次第行動に移れ!」
「「「は!了解!!」」」
「ターゲット来たぞ!」
「よし、行くぞ!」
「エルヴィン、作戦通り私はリーダーを追う。後は任せたぞ。」
「分かっている。私は最終地点で待つ。油断するなよ。」
私は作戦通り立体機動でリーダーである男を追う。まずミケが待つ場所まで誘導するのが私の役目だ。
噂通り流石の立体機動の腕だな。だが絶対に成功させなければ...
「ミケ!行ったぞ!」
ドサッ、キンッ 金属がぶつかり合う音と雑音が響く
「くっ、何だ!動きはお見通しって訳か!」
リーダーらしき男とミケが戦闘に入った
男がナイフを取り出し応戦している
ブレードでは不利だ。そこでミケも短剣を取り出すが男の動きに対応が出来ていない...
「エルヴィン!今だ!」
ダン!カキンッ!エルヴィンが私の声に合わせて男とミケの間に入った。その隙に私が男の背後に周り動きを抑えつける。その後男はミケに地面に取り押さえられた。他の分隊もそのタイミングでリーダー以外を捕まえ合流した。
リーダーらしき男は最初こそ抵抗していたが仲間が人質になっている為調査兵団に入る判断をした。
かくして作戦は成功した。
数日後...
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彼ら早速訓練に参加する事になった。副団長である私は彼らの「エルヴィンから書類を奪う」という貴族からの依頼の件を見張る為に訓練に参加していた。
そこで、私の目を引いたのはあの時のリーダーだった。
「おい、貴様!そのブレードの持ち方は何だ!」
「地下のゴロツキ風情が調子に乗りやがって!」
など大分やっかまれていたが、私は彼の動きに圧倒されていた...いや、見惚れていた。あいつは最強の兵士になる。そう確信した。