第2章 変革の一翼
私はとある作戦で地下街に行く為に団長室で最終調整の準備をしていた。
「エルヴィン、例の件の決行だな。」
「ああ。この作戦が成功し、変革の一翼になれば我等は一歩自由へ踏み出せる事になるだろう。」
「相手はあの有名なゴロツキだ。油断は禁物だぞ。私に追加で考えがある。」
「何だ。」
「対人戦闘に長けた者が相手である場合、私達の武器...つまりブレードは相手が短剣やナイフで攻撃して来た場合長さの都合上間合いに入られたら不利だ。小回りがきく相手なら尚更だ。作戦上タイマンまで追い詰める役目は私とミケだ。ミケに短剣を持たせろ。それと3組に別れて追う作戦だったが念の為斥候として1人見晴らしの良い場所に配置する。作戦通りターゲットを確保出来ない分隊があったり不測の事態があった場合は斥候の信煙弾の色で状況把握をしよう。今回は変革をもたらす為の重要な作戦だ。だから私とミケをこのポジションに配置したのだと私は判断した。お前にとって本気の作戦な訳だ。であれば私は100%の成功まで副団長として確率を上げる事をするべきだ。」
「...本当に君は...優秀なのは分かっていたが、私の作戦の粗を補いつつ私の真意まで読み取った作戦に立て直すとは...」
「団長様?関心するのはいいんだが私の提案追加で決行でいいんだな?」
「ああ、勿論だ。」
「では、改めて参加メンバーに集合をかけるぞ」
作戦の変更と出発の為に参加する兵士達を団長室に集めた。
「全員揃ったな。急だが、作戦に変更がある...」
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「以上だ。全員把握したか!質問はないな。では、行くぞ!」
「「「は!!」」」