第29章 リヴァイ班&エレン帰還
私が古城跡の拠点から兵団に戻り1ヶ月が経とうとしていた。
そして今日はリヴァイ班とエレンが兵団に戻って来る日だ。
あれからエレンは徐々に巨人の力を制御し始め、能力が認められ兵団に戻して任務の際に活躍してもらう事になったらしい。
私はリヴァイ班とエレンの戻りを待つ為団長室にいた。
「エルヴィン、戻ったぞ」
「エルヴィン団長、ミラ副団長!リヴァイ班並びにエレン・イェーガーただいま戻りました!」
リヴァイとリヴァイ班のメンバーとエレンが団長室に報告に来た。
「ああ、特別作戦班の皆ご苦労だった。エレンも巨人の力の制御の為の実験や訓練大変だっただろう。戻りの挨拶ご苦労だったな。皆、自分の部屋に戻り休むといい...リヴァイは残ってくれ」
「はい!失礼しました!」
リヴァイ班の皆とエレンが団長室を出て行った。
「それで、お前から見てエレンはどうだった?」
「あいつは着実に自分の力を制御し始めている。寝てる間に巨人化するようなクソみてぇな事にはならねぇだろ。これからの努力次第であいつはいくらでも化けるぞ」
「そうか。お前に託しでよかったよ。それにその様子だと実験を担当したハンジもただはしゃいでいただけではなかったようだな。」
「ああ。相変わらず巨人の事になるとクソみてぇにうるさかったけどな。俺は暫くあのクソメガネとは仕事したくねぇ」
「エレンの評価を聞けたから私は満足だ。リヴァイ、戻っていいぞ」
「ああ...」
リヴァイが団長室から出て行く。
「ミラ、リヴァイと何かあったか?一言も話してないじゃないか」
「何でもない」
「何年君を見てきてると思ってる。私は誤魔化せないよ?何でも1人で抱え込んで完璧でいようとするのは君の悪い所だよ。あえて聞かなかったが、古城跡から無断で帰ってきたのもリヴァイが原因なのだろ?いつも仕事を完璧にこなす君が途中で戻ってくるのはおかしいからね。気付いていたよ。」
「...あいつと喧嘩した。というか私が一方的に避けている。心配かけてすまないな。任務には響かないよう早めに解決させるからお前は気にするな」
「....君は私にとって娘のような大切な存在だ。だから君に辛い思いをして貰わないように今まで彼関係の事は君の前では言わないようにしていたが、今回は君の為を思って言わせて貰う......ミラ.....もう解放されなさい...君はいい加減自由になっていい」