第27章 告白
俺の班の奴らもエレンまで骨抜きにしやがって...
どうすればあいつは俺を意識してくれんだ?
とりあえずやれる事はやるしかない。誰かに取られる前に。
俺は焦りから仕事を終わらせて部屋で休んでいるであろうミラのもとに向かった。
「ミラ、いるか?」
「?リヴァイか。どうしたんだ?」
「お前と話がしたいと思ってな」
「仕事の話か?」
「いや、昼間はお互い仕事であまり話せないからな。お前と話す時間が欲しかった」
「そうか。まあ、入れ」
「ミラ、お前最近飯ちゃんと食ってるか?」
「ああ。」
「よく眠れてるか?」
「ああ、快眠だ」
「仕事は無理してないか?」
「ああ、いつも通りだ。」
「エレンの報告書は進んでるのか?」
「大丈夫だ。」
「そろそろ本部に呼び出される頃か?」
「まだ分からん」
「お前は最近...「おい!何だその質問攻めは。下らない事ばかり聞くな。どうした?お前らしくもない」」
「...お前の事気になるんだ...だからつい色々聞いて質問攻めになっちまった...俺らしくない、か...お前の事が気になって下らない事ばかり聞いちまういつもの俺らしくないのはダメか?」
リヴァイの様子がおかしい。いつもの極悪無愛想なリヴァイじゃない。何だ?何があったんだ?というか、こいつこんな顔も出来るんだな...ギャップすげえ...何かドキドキする...
「リヴァイ、とりあえず何があった?お前おかしいぞ?」
「そうだな、最近の俺はおかしい...お前のせいでな」
「?」
「お前の事が気になってお前の事ばかり考えちまう。調査兵団に入る時に俺はお前とエルヴィンに着いていくと決めた。そしてお前と関わるうちにお前の支えになりたいと思った。今ではお前の居る場所が俺の居場所だと思っている。お前は俺を仲間や友人や戦友としか思っていないかもしれないが、俺はもうお前なしじゃ生きていけない程お前に惚れてる...」
「...リヴァイ...私は人を愛せないんだ...あの人しか...だから、お前の気持ちには応えられない...」
そう言ってミラは形見のネックレスを握る
「そうか...なら、俺はお前が振り向いてくれるまで待つ」
「...」
リヴァイの事は好きだ。人としては。でも私はあの人しか愛さないと決めたあの日から人を恋愛感情で好きになる事をやめた。いや、好きにならないように心に蓋をした。だから...