第20章 過去編2
そんな「完璧」な彼の教えの元育った私は恩人であり育ての親である彼にどんどん惹かれていった。
彼の方も私が少女のうちは告白をしてもあしらっていたが、最終的に両想いになり、私は幸せだった…
そんな幸せな日々はとある出来事によって壊される事になる…
いつの間にか彼は調査兵団で団長補佐という役職についていた。
団長であるエルヴィン・スミスが彼の能力を買って引き上げたらしい。
彼が団長補佐になり暫く経ったある日、私の耳にとある噂が入ってきた。
それは調査兵団の団長補佐が罪を犯して捕まったという内容だった。
彼は仕事上週に1回帰って来るくらいだったからそんな事になっているなんて知らなかった。
私は急いで兵団へ向かった。忍び込む為に見張りの兵士を気絶させ兵服を奪い、事情を聞く為に団長へ向かった。
「お前がエルヴィン・スミスか!ルークは!ルークは何処にいる!?」
「!?君は...君がミラ...か...ルークは、死んだ...ついさっき殺された...」
「どういう事だよっ!!ルークが死んだ?何で!!」
「ルークは団長補佐になった事で妬まれていた。その者によって蹴落とす粗探しの為過去を調べ上げられた。そして君を不法に地上に住まわせ殺人を隠蔽したとして兵団に証拠書類が送られて来た。そして兵団はルークを兵法会議にかけ、証拠不十分な為一旦彼の罪は保留になり、彼は牢屋に入れられる事になった。そこで暗殺された。」
「...何で...何で団長であるあんだが救わなかったんだよ!!」
「私も手は尽くしていた...だが間に合わなかった...すまない」
「殺人の隠蔽...地下の人間を不法に居住...私が、私のせいだ...」
「いや、私が彼を団長補佐へ引き上げ、妬みを買う原因を作り、事実助けられなかった。私の責任だ」
「おい、エルヴィン団長。あんたは犯人は分かってんのか?」
「いや、まだ明確な人物は上がっていない」
「なら、私を調査兵団に入れろ!私が犯人を探し仇を取りルークの汚名を晴らす!!」
「分かった」