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【⠀進撃】完全無欠と人類最強【リヴァイ⠀】

第19章 過去編


私は地下で生まれた。荒れ果てた地下街まともな人間なんていない...そう、私の親だってそうだった。

「こんな腐った地下街で生きてくなんてこうでもしてなきゃやってらんねーよ!なあ?そうだろ?」
そう言って父親は私を性欲処理に使っていた。
幼い私は逆らう事もできずにただ使われる日々...
母親はそんな父と一緒に暮らしながらもお金が無いため売春をして稼いでいた。やはり母親も狂っていて家に帰ると毎日のように私に暴力を振るった。
...狂っている...何もかも...
このままではいつかこいつらに殺される...殺られる前に殺るしかない...
私は幼い私でも大人2人を殺せる計画を立てた。
そして決行した。親殺しをする事を。

気づけば辺りは血まみれで私はそこに立ち尽くしていた。
人を殺した後なのに私は冷静にこれからどうやって生きていくかを考えていた。
するとそこに1人の男が現れた。
血溜まりに立ち尽くす私を見てその男は一瞬で全てを把握したようだった。
男はその場から動かない私を抱えて地上への階段を登った。
気づけば私は男の自宅らしき場所に連れてこられていた。
「君は何もしていない...忘れるんだ、これから君は幸せになれる」
男は涙を流しながら私を抱きしめた
それが私と初めて愛した男「ルーク・アゼリア」との出会いだった。

それからルークは私を養子にし私の地上での居住件を取った。
私は正式な養子になり、地下街にいた頃では考えられない平和な生活をしていた。
ルークは調査兵団の兵士で家に帰って来ることは頻繁ではなかったが家に帰ってくる度に私に色々教えてくれた。
「ミラ、君は美しい...これからその美しさに惹かれた者が沢山寄って来るだろう。危ない目にも合うかもしれない。私は兵士だからいつ死ぬかも分からなければ家に毎日帰る事もできない。だからお前には自分を守る術を教えよう」
こうして私は彼に体術を教わった。彼は優秀な兵士だったらしく、そんな彼に指導された私はめきめき強くなった。

体術の他にも彼は勉強や生きていく術を私に教えた。今思えばいつ死ぬかも分からない兵士である自分がいなくなっても私が生きていけるようにしてたのだと思う。
何でも出来た彼は私の中で「完璧な人間」だった。
「ミラは地頭がいいからもっと優秀になれる。お前を娘に持てて私は幸せだよ」
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