第15章 巨人になれる少年
新兵達の初陣であり超大型巨人が出現したトロスト区防衛戦から数日が経った。
私達はあの防衛戦で巨人になり巨人を倒しまくった少年について調査兵団の幹部達と話していた。
「エルヴィン、あの巨人になった少年だが、あの少年やはり何としても調べ尽くすべきだな」
「ああ。だが他兵団が黙ってないだろうな。特に憲兵は恐れて即殺すと躍起になっているようだ」
「あの少年を殺させる訳にはいかない。お前の事だ。何か考えはあるんだろう?」
「勿論、彼は人類の希望になり得る存在だ。何としてでも調査兵団に身柄を引き取らせてもらうさ。それにはリヴァイ、お前に動いてもらう」
「あ?何で俺なんだ?俺はお前みたいに奴らを言いくるめる口車は思い浮かばねーぞ」
「エルヴィーン!私なら巨人に対する熱意を語れるよ?私も何としてもあの子を調べ尽くしたいからね...ムフ...フフフ」
「おいクソメガネ、てめえの変態趣味を語っても兵法会議は変わらねえ。黙れ。」
「スンスン...フッ...俺の役目はなさそうだ」
「早速だがリヴァイ、私の計画通り動いてくれ。憲兵は彼を殺そうと発言してくるだろう。お前は彼の身が危うくなった時に......」
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こうしてエレンを調査兵団で引き取る作戦の話し合いは終わった。
兵法会議は明日だ。結果はリヴァイの立ち振る舞いにかかっている。
上手くいくといいが...