第11章 明かされる過去3
「最初は殺そうとしてたが、泣きじゃくり謝り続けるそいつを見てゴミを見るような目で唾を吐いて私に「エルヴィンにもこいつを裁く権利はある。殺しても殺しても殺しきれないが、だったらあの人が信頼して命を預けてたあなたに裁いてもらうのがあの人の為で正しい選択だと私は思う」と私に言ってきた」
「それでお前はそいつをどうしたんだ?」
「地下に捨てて来たよ。あそこは強い者しか生き残れない。地上でしか暮らした事のない者には耐えられない場所だからね。」
「そうか...」
「ミラの事、こんな事になるまで今まで黙っててすまなかった。何よりミラ自信が過去を封印して生きているし、親殺しや地下の人間だなんて誰にも言えないからね。」
「いや、そりゃ言えねーだろうし、あいつ自身俺を信用してるとしてもあいつの性格上、哀れまれるのは嫌だろうしな。」
「君が兵団に入ってくれて良かったよ。勿論人類最強という肩書きだけではなく、偏見を持たずあの子の事を大切にしてくれてる点でね。ミラに正面から向き合ってあの子を支えてくれる存在があの子には必要なんだ。頼んだよ、リヴァイ」
「何だよ、そんな事頼まれずとも俺はずっと前からあいつに付き合うって約束してる。今更だろ」