第1章 はじめましてからのきっかけ
苦しい表情を浮かべながらボソッと呟く
もう酒に任せて
全て酒のせい
そう、酒のせいなんだと…自分に言い聞かせて
一「こんなクソクズの燃えないゴミに言われても、気持ち悪いだろうけど…俺ずっとアンタの事見てたわけ、この意味分かる?そんな奴を家に呼ぶって事はさ、その気になっていいですよね?」
一(違うだろ俺ぇええええ!!もっと素直に言う事あったろぉおおおお!!!)
お酒の勢い任せに言おうと思ったが、口から出てくるのはこんな言葉ばかり
困った顔を浮かべる日永祈
一「ヒヒッ…その困惑してる顔、スゲーイイ…あ、嫌だったら殴っていい、なんなら蹴り飛ばしてもいい」
しかし、日永祈は一松が酔っているからだと思ってるらしく伝わってない
一松は小さく舌打ちし、グイッと彼女の腕を引いた
「っ!?////」
流石に至近距離になり日永祈は目を丸くさせている
しかし、彼女以上に当の本人である一松もまた
一(うぉぉぉぉおおお!!??勢いで腕掴んじゃったけど!クッソ柔らかいし、細いし、なんか…いい匂いするし…ってナニ考えてんだ俺ぇええええ!!!/////)
内心パニックを起こしていた
とは言え、もう後戻り出来ないしずっと無言のままも不安で
一「ねぇ…聞いt」
「あのっ!…あ、あたし…きっと…一松くんの事…その、気になっていたよ…って言ったの////」
一「…は?」
そのまま日永祈は耳まで赤くして俯く
一(は?え、何言ってるのコイツは?とうとう俺の耳腐った?てんでも、さっき俺の事を…///いや、確かに俺から先に口走っちゃったけど…まさか、ゴミと一緒に居過ぎておかしくなったのか…)
一松の方が状況を飲み込めていなかった
酔いなんてとっくに冷めきっている二人
お互いの心臓音が聞こえるんじゃないかってほどバクバクしていた
「い…一松くんは…その、あたしと、お、お、お付き合い…を…///」
一「……そ、そりゃあ…でも、俺、ゴミだし…クソニートだし…どうtいやいや!つ、釣り合わないし…その…」
だんだんと自信がなくなり語尾が小さくなる
「そんな事ないっ!一松くん、優しいから!一緒にいて居心地いいから!それに格好いいから…っ///だから、彼女に…ならせて下さい////」
一「〜〜〜〜/////」