第1章 はじめましてからのきっかけ
一(まぢかよ…ちょ、なんでバレてるのーーーっ!?)
確かに、路地裏に行く時お店の前をわざと通ってはいたけど
店内忙しくしている彼女には外をわざわざ見てる余裕なんてないはずだ
自分自身、通りがけにチラッと見て行く程度なはず…と思いにふけっていると
「だって、いつも紫のパーカーで通ってたじゃないですか?それに接客業してると自然と人の事って覚えちゃうんですねー
だから、あの時助けてもらった時嬉しかったんですよ?やっとお話できる機会あるなーって…えへへ」
ふにゃっと照れ笑いを浮かべる日永祈
一「〜〜〜〜////」
それからしばらく、お互いの事や趣味の話なんかをしていると気がつけば夕方
「もう、こんな時間かー、あ!一松さんこの後用事ある?」
一「…へ?…あー、いや…別に…」
こんな時間まで、女の子とましては気になる子と喋れてる自分に驚きと疲労を感じつつも
やはりまだ彼女といたい…と思う自分がいるわけでつい何もないと言ったことにこの後すぐ後悔した…
「じゃさ!宅飲みしません?」
一「は……?」
一(いやいやいや!!おかしいだろ!?なんで急にこんな展開になんの!?ナニコレ!?ただでさえもう俺のライフギリッギリなのに、宅飲み!?はぁ!?つまりあれだろ!彼女の部屋に男女二人だけの空間になる展開だろぉおぉおおおお!?つまり、お酒のつまみに私を食べて…って奴か!!そーなのか!?
はっ…ダメ、無理、吐血する、胃が痛い、ついでに息子も痛い…)
一「(はぁ…はぁ…はぁ…)…行く…」
「よかったー!じゃあ、おつまみ足しにコンビニ寄りますねー」
何を言ってるんだ俺はーーーーーーっ!!!