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おそ松さん〜僕らの甘いお姫様〜

第1章 はじめましてからのきっかけ


一松side



数日後…

俺は行き慣れないカフェのテラス席であの子を待っていた



し、仕方ないだろ…っ
外の席しか空いてなかったんだよ…


因みに、余談だが流石にパーカーじゃアレかと思って普段着ない紫のシャツにジャケットを羽織って来た

もちろん、他の兄弟達が起きる前に出て来たから何も言われてない
…ただ、帰ってから適当にあしらうのが面倒だけど…




なるべく目立たないように、オレンジジュースを飲んでいると


「ごめんなさい、お待たせしちゃって…!」
一「…う…っ!?////」



…やばい
……やばい


何がやばいって、心臓と我が息子が加速してきてる


いつもお店で働いてる制服姿しか見た事なかったから
私服なんて今日が初めて見るわけだが

白いシャツ?に(首元がかなり空いてる)、デニムのロングスカート?でなんていうか…こう…いい

ヒヒ…すいませんねぇ、変態で



一「…あ……いや……そんなに、待ってないんで……///」
直視出来ない

「よかったぁ(にこ」

「ご注文はいかがなさいますか?」
「あ、えーと…アイスティーお願いします」
「かしこまりました」




*〜*〜*〜*〜



「あの、改めてこの間は助けて頂きありがとうございます」
ぺこりと頭を下げる日永祈

ふわりと香る女の子特有の甘い匂いが俺の鼻をくすぐる
もはや、それだけなのに我が息子がタッティし始める

なんとかバレないようにジャケットで隠すが内心気が気じゃない


一「いや……たまたま、なんで…その……///」
「そんなに謙遜しないで下さい、あ!そうだ、よかったらこれを」
「……?」

ガサガサと紙袋のから出してきたのは、四角い箱が二つ

「あたし、この近くのカフェで働いていてそこで出しているケーキの詰め合わせです!お礼といってもこのぐらいしかなくて…
あと、助けてもらったのオーナーにも話したら色々と渡されちゃって、こっちも受け取った下さい」

一「あ……ど、どうも…」
震える手で箱を受け取るとニコニコと笑っている日永祈


顔が赤いのを隠すようにオレンジジュースを飲んでいると

「そういえば、一松さんっていつもお店の前通っていますよね?」


ブフォォオオオオ!!


「だ、大丈夫ですか!?」
一「あ、ごめん……ちょっと…器官に、入って……」

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