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~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第7章 甲府


「しかし不思議な気分だなー」

「ですよね?」

「あぁ……」


私達3人が訪れたのは……


『桔梗信玄餅』の工場見学!!!


「しかし何故、『信玄餅』なんて名前なんだろうなー?」

「甲府と言えば、『武田信玄』だからじゃないですか?」
「歴史に疎い私でも、信玄様の名前は知ってましたよ?」


「そうかーそんなに有名なのかー」


なんだか少し照れくさそうに、頭をかきながら信玄様がボソッと言った。そして、

「やはり元の時代に帰っても、やらなければいけないことが山積みだな……」

きっと『武田信玄』の名を残すために、今まで以上に政に精を出すんだろうな……だけど

「そうですね。だけど今はここを楽しみましょう!」

佐助君がいつもの冷静な感じで返事をした。

その冷静な目が見つめる先は、1つ!
信玄餅の


包装体験だ!!!


つきたてのお餅を、あのビニールで包む!!!


……だけなんだけどね。


でも、二人は意気揚々と向かっている。


「佐助は、車の運転以外は器用にこなすなー」

「……手先は器用なんです」

「きょうこは、やはり丁寧に素早くこなすな」

「私も手先は器用なんです」

「あぁ、知ってるとも」

「信玄様もお上手ですね」

「あぁ、俺も存外に手先が器用でなー」


なんて、楽しく体験したけど……
まさか本物の武田信玄が、ここで包装してるなんて誰も思わないよね。


だけど相変わらずの、オーラで……

目立つ目立つ……


「さ!次に行きましょう!」




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