第6章 求婚
ランチを終えると、またフォトスタジオに戻って今度は写真を選ぶんだけど……
はっきり言って……信玄様……
どの写真を見ても格好いいっっっ!!!
どの角度で撮っても、隙がないと言うか、本物のモデルみたい!!!
それに比べて私は……
意識してる時は、まだマシなんだけど……
気を抜いた時のスナップ写真のような物は、見るに耐えない……
なのに信玄様は、
「この自然な表情もいいなー」
「絶っ対に嫌です!!!」
「ははは!そんな顔をしても、きょうこは愛らしいなー」
「…………」
最初は揶揄って言ってるだけだと思っていたけど……信玄様はいつも愛情を示してくれる……
しかも本心なんだよね……
さすがにもう慣れてはきたんだけど……
やっぱり人前では
照れる……
思わず下を向くと、ずっと繋いでいた手を信玄様が
ギュッと握ってきた。
そして、その手の甲にキスを落としてから
「疲れたなら俺に凭れていればいい」
なんて肩を抱いてきた!?
「だ、大丈夫ですっ!」
思わずビシッと座り直すと
「ははっ、なんだー残念だなー」
なんて笑っている……
けど……