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~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第6章 求婚


今のは、私が人前でだらしない態度をとっていたからだ……


正真正銘の一国の主に嫁ぐんだ。


いつでもキチンとした態度でいないと、誰が見ているかわからない。
私に何かあれば、恥をかくのは信玄様だ。



現代だからなんて言い訳はない。


形だけでも式を挙げたんだから……私も確りしよう。


そんなことを思っていたけど……


どうやら信玄様は、本気で私に甘えて欲しかったみたいで……


その後もずっと私の手を握っては力を込めたり、頭にキスをしてきたりと……
甘やかされっぱなしで……


「きょうこはいつも通りでいいんだ。何も気負わなくていい」


なんて、私の考えに気付いたのか、耳元で囁いてくれるけど……


うん。私もいつまでも信玄様の優しさに甘えてばかりはダメだよね。

だから……私も、信玄様の耳元で


「ありがとうございます。でも、甘えるのは家に帰ってからにしますね」


そう言うと……


満面の笑みを浮かべ

「そんなきょうこもいいけど、俺にはいつでも甘えて欲しいな」


だって……


それじゃ私が成長しないっ!!!
その甘い言葉は心に仕舞う。



そしてなんとかアルバムに残す写真を選び終わると、すでに空は暗くなり始めていて……


「明日の朝、また迎えに行きますね」

佐助君が店を出て、すぐに帰ろうとする。

「え?晩御飯、一緒に……」


「いや、これ以上一緒にいると、信玄様に睨まれる」

「さすがだなーまた明日頼むよ、佐助」

「はい。また明日ね、きょうこさん
 信玄様、失礼します」

そう言い残すと、風のように去って行く佐助君。


その後は……簡単には夕食を済ませ……


また、信玄様との甘過ぎる夜が始まるのだった……





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