第6章 求婚
そして神父役の佐助君が
「病める時も健やかなる時も死が訪れても、
二人は時を越え愛し合うことを誓いますか?」
素敵な言葉に思わずチラリと横を見る。
すると真っ直ぐに前を向いた信玄様が……
「はい、誓います」
そう言った後、私の方に視線を送る信玄様。
もちろん私の答えも
「はい、誓います」
その後は、指輪の交換に誓いのキス!
佐助君の前でも、キスをしようとしてくる信玄様に思わず
「ほ、頬にして下さいっっっ!!!」
なんて叫んでしまうと、スタジオ中が笑いで溢れた。
朝からずっと撮影して、気づけばお昼も過ぎている。
「信玄様、お身体大丈夫ですか?」
「あぁ。全く問題ない。動き足らないぐらいだなー」
なんて笑顔で言ってるけど……
さすがに私が疲れてきた。
「撮影も一通り終わりましたので、一度休憩を挟まれてから、次は写真を選びましょう」
スタッフの方の声にホッとすると、私達3人は少し遅めのランチに向かった。