第2章 病院
「そう言えば……湯に浸かりたいんだが……」
「あ、お風呂ならそこに!」
じっと見つめてくる、信玄様……
っ!!!
ま、まさか……
「ここでの勝手が解らないからなー」
や、やっぱり!!!
そしてニッコリと笑って信玄様が
「一緒に入ってくれるね?きょうこ……」
こ、断れないっ!
じわりじわりと、私を追い詰める信玄様……なんだか、凄く……
「た、楽しんでます?」
「あぁ、きょうこの困った瞳も愛らしくて、目が離せないよ」
あぁ……本当に通常運転だな信玄様……
「お身体、大丈夫ですか?」
「もちろんだよ、きょうこに触れればもっと早くに元気になれそうだ」
「……!!!」
「ゆ、湯上がりの着替えを用意しておきますね」
に、逃げれないならせめて用意だけでも整えよう……そう思って、私は佐助君が用意してくれていた鞄を開けると
「そうだなー頼むよ」
なんて言いながら私の後ろから鞄の中身を覗きこんでいる。
そして一枚、ピラリと取り出したのは……派手な柄の……ってこれ、通天閣っ!?は!?股間に通天閣っ!?
……それはピッチリとしたボクサーパンツで、他にもリアルな苺柄やケーキ柄など、色とりどりのカラフルなパンツが出てくる……
佐助君……これ、完全に遊んでるな…………
「きょうこ……これは、どういった物だい?」
いや、その目は大体の想像がついてる目ですよね!?信玄様っ!!!