• テキストサイズ

~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第2章 病院


「じゃあ、俺はこの辺で。信玄様はあまり無茶はされないように」

少しだけ佐助君の口角があがる。

「あぁ、解っているよ」

なんて、信玄様もニコリと頬笑む。

私がそんな二人のやりとりを見ていると、佐助君はあっさりと手を上げて

「この書類は出しておくよ」

なんて言って、部屋を出て行った。


パタンとドアが閉まると……


あれ?そうか……二人っきりに……


チラリと信玄様を見ると、もう食べ終わっている。

「あ、おかわりは?」

「いや、いい。それよりも少し甘味をもらおうか」

「あ、佐助君が置いていってくれた……」


お菓子を取ろうとソファから立ち上がろうとしたら、グイッと手を引かれ、気づくと信玄様の腕の中に私がいる!?


「あ、あの……お菓子を……」


「こっちの甘味の方が、魅力的だからなー……」


なんて、私の頬に手を添える。

そして


「会いたかったよ……きょうこ……」


甘味よりも甘い、甘い……信玄様の声……


そしてもっと……特別に甘い瞳と唇が近付いてくる。


私がそっと目を閉じると、唇が触れ合った。


その時、私の目から涙が零れた。


「私も……会いたかったです。信玄様……無事で良かった……」

「泣かせて悪かった……もっとその愛らしい顔をよく見せておくれ……」


だけど顔を見るよりも、二人の唇が重なりあう



何度も何度も角度を変えて……



/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp