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~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第14章 ~おまけ話~ 甲斐の国


「後は家康と上杉、佐助は来んのか?」

信長様が声を上げたけど、信玄様が

「謙信と佐助は、戦だ」

あーあの戦狂いが、なんて声があちこちから上がっている……

「家康様は大変お忙しそうで、念のため私が預かってきております」

三成くんが言った時だった。

「……っ、間に合った?」

息を切らせた、家康が入ってきた。

「家康!!!」

「お前、城から出られたのか!?」
「お供も付けずに!?」

皆がそれぞれ、声を上げている。

「大事な日なんだから、来るでしょ普通……」

相変わらずのツンデレ発言に、秀吉さんが嬉しそうに

「そうか、そうか!」

家康の肩を抱いて、頭をぐしゃぐしゃと撫でている。

「止めて下さいよ!」

なんて言ってるけど、どこか嬉しそう。


懐かしい安土の風景を感じでいると

「信玄様、火の用意が整いました」

と、幸村が声をかけてくれた。


「ありがとうなー、幸
 そろそろ始めるか……」


皆でぞろぞろと幸村がおこしてくれた、火の場所に行く。

城内だけど、あまり人気のない場所だ。


そして

「頭の中にきっちり叩き込んであるな」

信長様がそう問いかけると、皆が頷いた。


「それじゃあ……俺から先に……」


ポイ、っと信玄様が火の中に放り込んだのは、あの日持って帰ってきた、歴史本。


今、それぞれが必要な箇所を書き写した書物も全て、火の中にある。


パチパチと燃える火の中から、ある臭いが漂ってきた。


「なんか、臭くねーか?」

幸村がそう言うと、皆が少し変な顔をしている。

「嗅いだことのない臭いだな」

秀吉さんかが呟いた。


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