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~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第11章 戦国時代


「私の一番辛い事は、信玄様のお側に居れないことです」

私は立ち上がると、身体の大きな信玄様を抱き締めた。私の腕の中に信玄様がいる。

信玄様は、私を抱き締め返し


「実の母からも、こんな風に抱き締められた憶えがないな……」


「ふふ……これからもずっと抱き締めあって、支えあって生きていきましょう

『お父さん』と『お母さん』みたいに」


「あぁ、そうだな……」


私の腕の中にいた信玄様が、まだ少し潤んだ瞳を携えて上を向く。

私はそれに応えるように、瞳を閉じると……

瞼に甘いキスが降ってきた。


あれ?もっと凄いのが来るかと思ったのに……


「きょうこ、そんな愛らしい顔をするのは反則だなー……止まらなくなるが、今は……」


うっ、そんな物欲しそうな顔をしてたのかな!?
思わず両頬を押さえた瞬間




コン、コンッ!!!


ドアを大きくノックする音が聞こえた。


「彼奴は時間通りだなー」


サッと信玄様がソファから立ち上がる。
その瞳には、もう迷いも涙もなかった。

そして、大きくドアを開けると


「ご無沙汰しています。信玄様、きょうこさん」


そこには晴れ晴れした顔の佐助君が立っていた。


「決心がついたようだな、佐助」

「はい!」


そうか……そりゃあ、悩むよね……
私みたいに愛する人がいるわけでもないし……


だけど


「きょうこさん、これからも一緒に戦国ライフを楽しもう!!!」


その言葉に私は大きく跳び跳ねた!






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