• テキストサイズ

~貴方とずっと~ 私的【イケメン戦国】

第1章 現代


グニャリと視界が歪む中、私は目を必死で凝らし

信玄様の姿を探す……


ここは……きっと、本能寺……
約束した場所にきっと、信玄様が……



あっ!!!




そこには、靄のかかった中でもハッキリとわかるほどに、血の気を失った顔の信玄様がいた!!!



「信玄様っ!!!」


大きな声を上げたつもりだけど、その声が届いたかどうかわからない。
だけど信玄様は、こちらを見ると



「俺の天女……待っていたよ……」


ニコッと力なく頬笑む……



私はその胸に飛び付いた。

ギュッと抱き締めると……以前よりも少し細くなった気がする……

そして、抱き締め返す信玄様の力が……



あまり、入っていない。



私はありったけの力を込めて、信玄様を抱き締めると



「ごめんなさい!お待たせてしまって!」

「君を待つ時間も楽しかったよ……」



ダメ。甘い言葉に惑わされちゃ……

信玄様はかなり……弱っている。
私のために……ううん、私達のために……
信玄様は一人で病と戦っていたんだ!

私は より一層の力を込めて抱き締める。
決して、離れないように……







信玄様っっっ!!!










/ 152ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp