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姫モノ語り 【気象系BL】

第10章 ダイニノヒメ…アラワル


大野サイド


「……どうしたの?これ?」



自分でも分かる位、声が震えてる。



「…俺も、脅されてたんだよね」



…ニノとキスをしてるのは、松潤のマネ。




松潤が…俺の顔をそっと撫でる。




「…信じたくないだろうけど、これが…事実だよ?」



…俺らだけじゃ、なかった??
と、言うことは…俺らのマネ、とも??

あらゆる想像が脳内をよぎる。



「…これ、表沙汰にしたくなかったら、って言われて…抱かれたんだ」


「……」


「ニノの為に…嫌な思いしたんだよ?だから…1度…だけでもいいから…大野さんに、愛されたい」




松潤の瞳から…一粒の涙。




最近…確かに、ニノは可愛いくなった。
それは、俺らに抱かれてからと思ってた。


松潤の事を必死に忘れようとしてるニノが可愛くて仕方がなかった。




「…他に持ってんの?」



松潤の顔を真っ直ぐ見つめる。
ポケットから、小さな器具。



カチッと、電源を入れた途端……



「んんっ…もっ、と…お、くっ…」




……ニノの、喘ぐコエ。


音声録音らしきモノに録音されてる。





「…それ、俺にくれる?」


「…抱いてくれたら…」


「…ごめん。松潤に…辛い思いさせて」





俺は……
ニノを守る為。




松潤を、抱いた。
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