第10章 ダイニノヒメ…アラワル
大野サイド
「…だれ?」
「んー?友達」
松潤と電話を切った後、隣に寝てた可愛い恋人が目を覚ます。
「…おんな?」
「んふふ♡やきもち?」
「…ばーか。ヤキモチとか妬かねーわ」
起きたばかりなのに相変わらずの天の邪鬼発揮笑。
まっ♡こんなニノも全て可愛いんだけどね♡
昨日は翔ちゃんが中継とかで帰りが遅くなるって言ってニノと二人で朝を迎えた。
うん。
今の俺らは、幸せだ。
と思ってた矢先…
松潤からの電話。
相談……
まー、昼間だし。ニノに言わなくてもいいかな。
仕事の事かも知んないし、相葉ちゃんの事かも知んないけど…。
「…っ!!まっ、じゅ、ん?!」
「ね…どうしたらいいの?おれね?雅紀も好きだけど…大野さんも好きになったの…ね、どうしたらいい?」
……まさかの展開。
個室に通されて軽く飲んでランチをしてた。
「…他に好きな人がいる」
そう話を切り替えた松潤。
そして…泣きながら俺にしがみつく松潤…。
「…どうしたらいい?」
「……わかん、ねぇー」
「…お願いがあるの」
「……」
「…1度、だけ…だいて?」
まさか!まさかの松潤からのお願い?!!
いや…まて!!
うん!一旦落ち着こう!!
そっと…松潤の肩を離す。
「…え、っと、さ?なんで?なんで、おれ?」
「…好きに、なったのに…理由なんて、いるの?」
「あー、質問かえる!相葉ちゃんは?好きなんだろ?」
「…う、ん」
「…まー。好きな人位誰にでもいるよね?」
「……」
「…けど…ごめん。松潤の、ことは抱けない…」
「…な、んで?」
「分かってるだろ?俺にはニノがいるから」
「…そんなに、ニノが好きなの?」
「…ごめ、ん」
「……これ。みても?」
松潤が、ポケットから写真を取り出す。
「……は?」
そこに写しだされてたのは…
ニノが…
俺らの知ってるオトコと、
キスしてる写真…。