第9章 ヒメ…ハツジョウサイカイ
2人に愛された夜。
今までにない快楽で…俺は意識を飛ばしてた。
2人が必死で俺を気持ちよくしてくれる。
もう……それだけで良かった。
気付いたら……
2人が…愛し合ってた。
翔ちゃんが大野さんに跨ってて2人のぶつかる音がしてる。
俺は、寝たフリをして…2人が果てるのを待った。
「んんっ…しょぉ…」
「っ…智くんっ…綺麗だっ」
この2人に……俺は必要なんだろうか。
邪魔してたのは…俺??
2人が果てて……微笑み合いながらキスをしてる。
相葉さんと…潤くん。
大野さんと…翔ちゃん。
あー。
邪魔者は…俺だったんだね…。
泣きたい気持ちを押し殺しながら布団の中に潜り込む。
「ふふっ。ニノ?」
急に名前を呼ばれてビクっと…なる。
「お顔、見せて?」
「っ…や、だ」
「えー?可愛いお顔見たいなー?♡」
「…うそっ!俺なんか居ない方がいいんでしょ!」
「なんで?」
「っ…だ、ってっ!」
布団がそっと外される。
「誰が邪魔だって言った?」
翔ちゃんが優しく頭を撫でる。
「…だ、ってっ!みんなっ…愛し合ってるっ」
「うん。そうだね?でも…みんな、想いは一緒だぞ?」
「…お、もい?」
「そう。みんな…ニノが好き。ニノの事を考えただけで身体が疼く」
「……」
「セックスするときのニノは…俺らの理想を遥かに超える…そんなニノを想ったら自然とセックスしたくなる。昨日は、無理させちゃったから…けど、朝起きて隣に可愛いニノが寝てたらしたくなる。だったら?起きてた2人でするしかない」
「しょ…ちゃん」
「うふふ♡俺も翔ちゃんに開発されちゃった♡」
「お、おのさん…」
「雅紀も…そうだと思う。ニノを想って、潤を抱いた」
「……」
「みんな、ニノが好きなんだ。それだけは忘れるなよ?」
翔ちゃんと大野さんが優しく笑って…
俺を抱きしめてくれた。