第8章 ヒメ…ナミダ
その日から……相葉さんとの距離が遠く感じた。
潤くんの好きな人には…いくら何でも求める事は出来ない。
それ位バカな俺でも分かる。
時折、相葉さんと目が合うけど逸らしてしまう。
「ニーノ?」
俺と相葉さんがギクシャクしてることをメンバーも感じ取ってくれて特に大野さんは俺を甘やかしてくれる。
「喧嘩じゃないんだろ?」
翔さんも優しく俺を慰めてくれる。
理由は…言えない。
ただそれだけしか言えなくて月日が経った。
相葉さんと潤くんが付き合うようになった。と、聞いたのはそれからしばらしてからだった。
何してたんだろ…。
いや…何もしないで2人の事を指を咥えて見てたのは俺だ。
2人を責める資格は俺にはない。
「んんっ……しょ、ちゃんっ…もっとっ」
それからの俺は…翔ちゃんと大野さんに可愛がられる様になって…
気付いたら…2人の恋人になっていた。