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【Harry Potter】 Missing Heart

第21章 好き避け


が本棚に向かって取り出したのは、かつて自分が職場で勉強のために買っていた本だった。『救急・急変看護 』内容は難解であり、少なくとも脳の容量を大幅に使うため自己嫌悪や羞恥、今後について考えることからは。ひとまず“逃避”できる。

それを持って部屋を出て図書室へ向かった。とにかく気分を変える必要がある。
自分の部屋にいては息が詰まりそうだ。消灯の10時までは3時間はある。3時間もあれば冷静さは戻るだろう。

そして図書室に行き本を読んでいるうちに、程なくは次第に冷静さを取り戻すと共に疲労の波にさらわれた。

やがて図書室に誰かが現れた。現れたのはスネイプとルーピンだった。

スネイプは魔法薬の専門書を求めて、そしてルーピンは新学期の授業の資料作りに使う本を求めてやってきていた。


「あれ、あれじゃない?」

「そうみたいだな。」

「・・・寝てる?」

「どこで寝てるんだ。あいつは。」


スネイプはてっきりが部屋で休んでいると思っていたが意外な場所にいたことに
戸惑う。だが、まだ消灯時間前のため咎めようもない。


「明日の勉強してたのかな?」


ルーピンがの手の下から出ている本をのぞき込むが、それはルーピンにとっては
不思議な本だった。絵は動かないし本の紙は羊皮紙ではない。さらにホグワーツに置かれている教科書や本と違って様々な色を使っていてカラフルだった。


「日本語の絵本かな?」

「マグルの本だな。どう見ても絵本とは思えん厚さだが・・・」

「ちょっと何見てるか見てみよっかな♪」

「おい、止めとけ。あいつが起きるだろうが。」

「あれ?セブルス、にはずいぶんと優しいね。あ、当然か。」

「・・・何が言いたい。」


ちょっとだけ!と言い、ルーピンがを起こさないように本を取り翻訳術をかける
が一目見て首を振った。「・・・僕には何が書いてあるのかさっぱり分からないよ。まず単語が分からない。これ英語に直ってるけど専門用語らしいもののオンパレード。絵本じゃないや。これ。」


お手上げだというようにスネイプに手渡す。と・・・
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