【Harry Potter】 Missing Heart
第20章 瞬間心重ねて
ニヤリと笑い彼も大広間に向かった。大広間にはしかいなかったが彼女は一人で食事を摂っていた。他の教員はの採点に追われていたからだ。
「スネイプ先生もお昼ですか?」
「ああ、私は授業を持っていないのでね。」
それ以降、二人は無言で食事を摂っていたががスネイプの目を見てこう言った。
「私、先生にご指導いただけて良かったです。」
「そうかね。」
「これからもよろしくお願いします。」
「ああ。」
こう言われて嬉しくないわけがない。顔が赤くなりそうになるが、そこは優れた閉心術士
おくびにも表情には出さない。が、は机を離れ際に小さな声で呟いた。
「私は先生のことが好きです。」
「え?」
その瞬間、スネイプは持っていたフォークを取り落とした。カシャンと床に硬質な物が当たる音が響いたかと思うと既には席を立っていた。
その後、採点が終わった教授陣たちが大広間に入ってきてスネイプは我に返る。
彼らはがいないことを確認すると口々スネイプに話しかけ始めた。
「彼女は午前中の筆記試験は優秀な成績でしたよ。セブルス。」
興奮気味に話しかけて来た副学校長のマクゴナガルに続いて
「そうそう、僕の防衛術も申し分なしだ。」
「魔法薬学も素晴らしい、あ・・・セブルスが見てるから当たり前か!」
教授陣はの試験について話し込んでいる。
だがスネイプにはその話は殆ど頭に入らない。
「私はこれで失礼する!」
急に席を立ったスネイプはの後を追いかけた。
「おーい、セブルス。にはまだ試験の結果内容は言っちゃだめだよ~」
間延びしたようなルーピンの言葉が後ろから追いかけてくる。
「誰が言うか!」
を追いかけて疾走する。さっき聞いた事をどうしても確認したくて。どうしようもない衝動を感じる。
それを見たルーピンはふと独りごとを呟いた。
「ああ、僕。ホグワーツを去った後は恋愛小説家にでもなろうかなぁ。」
「何です?急にリーマス。」