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【Harry Potter】 Missing Heart

第20章 瞬間心重ねて




の話題に出し抜けに呟かれたルーピンの言葉にマクゴナガルが怪訝な表情をする
「ああ、いいえ。なんでもないです。マクゴナガル先生。独り言です、独り言。」


もし、雑誌事件の後のスネイプとの恋のシナリオを書いたなんて言ったらマクゴナガルに瞬殺されかねないとルーピンは口を閉じた。そう、全ての仕掛け人は過去の”イタズラ仕掛け人”ことリーマス・J・ルーピンだったのだ。


(二人とも年齢はもう大人だし・・・別にいいよね?しっかし、は本当に恋愛経験ゼロみたいだし。雑誌見るまえは自覚もなかったくらいだし。これからがセブルスは公私ともに
苦労するだろうなぁ。)


ルーピンは1ヶ月ほど前のを回想する。に“心の相談”をされたのだった。
ある日の午後、はわざわざ時間を作ったのだろう。ルーピンの部屋を訪れた。
その表情は深刻だった。


「あのルーピン先生、変なことをご相談します。最近、ある人のことを考えると夜も眠れなくなるんです。動悸がするというか。それにその人と話すことも苦痛になってきたんです。もやもやするんです。」


ルーピンはどうしたのだろうと思ったが、を部屋に通し、椅子にかけさせると
紅茶とマフィンを勧めた。


「その人とは、スネイプ先生かな?」


最初はスネイプがを管理し尽くしていることによる精神的な重圧かと思われたがよくよく話を聞いてみると、どうやら違うことが分かった。それは恋、は27歳。
遅い初恋だった。

「君は恋をしたことがあるかい?」


そう聞かれては首を横に振る。今まではマグルの世界ではガリ勉と言われるほどの勉強家でそういう機会はなかったようだ。


「そっかぁ、恐らくだけど君はスネイプ先生に恋をしているんだね。」


それを聞いたは目を大きく見開き驚いたようだった。
だが、反面二人のシビアな関係性からも懸念があったし。狭い閉鎖された空間である
ホグワーツで二人の恋を応援する、というのは正直良心がとがめた。

だが、だけならばまだしも。スネイプはすでに自覚している。


(どうせ、時間の問題だろうしね。)

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