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【Harry Potter】 Missing Heart

第16章 闇に対する防衛術


それを見たは今日行うトレーニングの内容が予想出来た気がした。

は何とかクィディッチフィールドを走りきったが、久しぶりの運動量に走り終えた時には膝を折りゼーゼーと荒い息をして地面を見ていた。


それを見たスネイプはやれやれ、と言う表情をすると10分の休憩を指示した。


「君には体力作りのメニューも編成せねばならぬかね。」

「そりゃ…毎日机に向かっている勉強ばかりですから無理言わないで下さい。」


は恨みがましい顔でスネイプの組む時間割の過酷さに苦言を呈する。


「ではそろそろ10分経ったな。君は私から少し離れて自分の知りうる限りの攻撃を私に仕掛けろ。たとえばディセンドなどの相手に傷害を与えるものも全てだ。私は盾の呪文を使って全て避ける。最初は呪文を唱えて避けるが、後半からは無言呪文でやる。君は全てを無言呪文を使え。これは反射神経を駆使する。全神経を集中して受けたまえ。とにかく私に傷を負わせることだけを考えてやるのだ。」


「え…そんな!」


は教師に向かってナイフで襲うようなことをすることは自分の理性の中で許せない。


「先生を傷つけろというのですか。」

「そうだ。君が心配しなくても結構、私は君の攻撃をかわせないような技量ではない。むしろ自分のことを心配しろ。最後には私は君にも攻撃を仕掛ける。その際には呪文だけではなく逃げることも駆使せよ。そして前もって言っておくが今回の訓練は大きな傷や骨折くらいは覚悟して臨め。…許されざる呪文の使用も許可する。私も君に対してそれを仕掛ける」


の不安な表情を無視するようにスネイプは言う。

「それでは開始する。」


は仕方なくスネイプに攻撃を仕掛ける。
だが、彼はまるで呪文を使うことなくスッといとも簡単にの攻撃をすり抜ける。

最初はは武装解除のみを使っていたが

「武装解除だけでは相手に傷害を負わせることは不可能だ。また攻撃を仕掛けてくるぞ!本気になれ!」


は必死になって呪文を仕掛ける。だが、スネイプにはかすりもしない。
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