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【Harry Potter】 Missing Heart

第16章 闇に対する防衛術


闇に対する防衛術





はスネイプから今日は奇妙な指示を受けた。マグル式の動きやすい服装。つまりジャージのような服装で夕食後にクイディッチフィールドに来るようにと言われたのだ。


が夕食後にクイディッチフィールドに向かうとそこは不思議な光景が広がっていた。庭はまるでナイター設備のように明るくなっている。


(今日は何をやるのかしら。)


戸惑いつつもスネイプが来るまでは待った。やがてスネイプもやってきたが彼はいつも通りのローブ姿だ。


「今日は履修対象外の闇に対する防衛術の授業を行う。君は今後は自分で自分の身を守る術を身につけなければならない。…雑誌で君は魔法界でも有名になってしまったが故に外部の悪意ある者からの攻撃を防がねばならぬようになった。」

「悪意あるもの、ですか。」

「そうだ。君も私の過去の来歴を知って分かるとおり無駄に私も有名だ。私の傍にいる限り、君に悪意の矛先を向ける者も少なくないのだ。」


そう言うとスネイプは肩を軽くすくめた。


「君には悪いがホグワーツで教える範囲を超える防衛術を覚えてもらわねば外にも出られぬようになった。教科書的な知識は後で教えるとして実践から入ってもらう。」


そういうとスネイプは準備体操をと共に行い、にはクィディッチフィールドを1周走るように指示をする。


「あの…1周と言われますが目測でも2キロは下らないのですが。」

「走って体を動かして温めておかないと怪我の元ですからな。」

「……。」

「今日は多少の怪我をすることは覚悟してもらいたい。そこそこハードな内容となる」


ホグワーツの校庭であるクィディッチフィールドは1週2キロ程度ある。結構な走行距離だ。は高校時代の体育以来の運動量にめまいがする気がした。


仕方なくはクィディッチフィールドを走り始めた。200メートルほど走り始めて軽く息が切れ始め、500メートルではかなり苦しくなり始めた。


(まだ半分以上はある…)


肺と気管支が悲鳴を上げ呼吸のたびにヒューという喘鳴が出始める。


その間にスネイプはクィディッチフィールドの片隅で小さな箱を取り出し複数の薬瓶と思しき物を確認している。恐らく怪我をした際に使う魔法薬の類いだろう。
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